難聴のレベルがわかると、常に使用した方が便利なレベルなのか、客観的にわかります。
難聴のレベル【大人女子、はじめての補聴器2】
難聴には、4つのレベルがあります。
- 軽度難聴 25〜39dB 会議など、聞き取りにくく聞き逃したくない困った場面で補聴器を使用すると良いレベル
- 中等度難聴 40〜69dB 常時、補聴器を使用すると便利なレベル
- 高度難聴 70〜89dB 補聴器を常時使用し、手話や読話などの習得を考えるレベル
- 重度難聴 90dB〜 補聴器の効果にも限界を感じ始め、手話や読話などが必要となるレベル
検査は耳鼻科、人間ドックなどでできます。
障害者手帳の交付のもとになる検査は、自治体の認定医が行います。
参考として、特定非営利活動法人 東京都中途失聴・難聴者協会のサイトを見ると、聴覚の障がい者手帳が交付されるレベルは高度難聴からです。
自治体の認定医の検査が必要ですが、障がい者手帳の交付を受けると、補聴器の補助や税金の減免など、福祉のサービスが受けられる場合がありますので、該当するかもと思われた方は、住んでいる自治体の福祉担当へ相談してください。
標準純音聴力検査【大人女子、はじめての補聴器2】
他の音を遮断するヘッドフォンをつけて、個室に静かに座り、周波数の違うピーピーというような音が聞こえたらボタンを押すの標準純音聴力検査です。
音を鳴らすのがオージオメータという器械で音を出して、その結果がオージオグラム(聴力図)となって出てきます。
音の高さ(周波数)によってどの程度聞こえているかを測り、それを折線グラフなどになっている図のことです。
気導と骨導の両方を調べます。
平均聴力レベルで難聴の度合いがわかる【大人女子、はじめての補聴器2】
耳鼻科で聴力検査をすると、検査結果に、平均聴力レベルの記載があります。
日本における平均聴力は「大抵4分法」で、次に式で計算できます。
(「500HzのdB」+「1000HzのdB」×2+「2000HzのdB」)÷4
例えば、右耳、500Hz=50dB、1000Hz=50dB、2000Hz=60dBの人の平均聴力は、
(50+50×2+60)÷4=52.5dBになり、中度難聴。
左耳の場合、500Hz=45dB、1000Hz=50dB、2000Hz=55dBの人は、
(45+50×2+55)÷4=50.5dBとなり、左耳の平均聴力レベルは中度難聴。
母の検査結果を見ると、平均聴力レベルは、3分法・4分法・6分法の記載があります。
右聴力、3分法 53.3dB・4分法 52.5dB・6分法 54.2dB
左聴力、3分法 50.0dB・4分法 50.5dB・6分法 51.7dB
中度難聴です。常時、補聴器を使用して生活した方が便利なレベルです。
正式な聴力検査ではありませんが、年齢とともに高音が聞こえなくなることを実感できるユーチューブ【大人女子、はじめての補聴器2】
まとめー難聴のレベルはどのくらい?【大人女子、はじめての補聴器2】
自分の難聴のレベルを知ることは、補聴器が必要かどうか、客観的な目安になります。
軽度難聴(25〜39dB)になると、聞こえにくくなったと気がつき始め、中等度難聴(40〜69dB)で補聴器の常時使用を考え始めます。
聴力の検査は、耳鼻科で標準純音聴力検査によって行います。
大きな音を聴き続けることは、聴力の低下につながるので、常時使用するようになったら、聞き取れなくなった音だけを補助するような機能のあるものを使用したほうが良いです。
加齢によって聞こえづらくなってきたら、自分の聴力がどのくらいなのか把握して、生活に支障のないように、補聴器などをうまく使用して、快適な健康的な生活が送れるようにしたいものです。