落語「居残り佐平次」聞き比べると面白い【圓生・三代目 志ん歌・談志・一之輔】

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あらすじ 【落語「居残り佐平次」は聞き比べると面白い(圓生・三代目 志ん歌・談志・一之輔)】

品川の遊郭へ行こうと長屋仲間四人を誘う佐平次。一人1円であとは自分がなんとかするから任しておけと。佐平次を信用して、みんなで良い酒と旨いもの食べ、花魁を呼んで飲めや歌えと遊び尽くす。みんなで一泊するが、女が来る前にみんなと打ち合わせる。

朝一番に宿から帰って欲しい、そして、みんながお金を出した合わせて4円とたばこ入れを佐平次のお袋に渡してくれと、年寄りならしばらくは食べていけるだろう、そのうち俺が帰るからという。初めから金がないから居残りするつもりだから任せておけ、慣れてるから心配ないという。言い訳して、支払いをしないで数日過ごし、いよいよ支払いを迫られて、お金がないから居残りすると慌てず布団部屋に移動する。

店が忙しくなると、居残りどころではなくなる。手の回らないところの手伝いをしたり、花魁の使いや文の代筆など、ほっとかれているお客の繋ぎなど花魁や客から重宝がられ、祝儀をもらったり。宿の若いもんの収入が減ってきて、なんとかしてくれと主人に頼んで追い出してもらおうとする。

主人が金を取りに帰ってくれないかと佐平次に持ちかける。出ていってくれということだ。
佐平治は、悪いことして追われている身なので、出ていくわけにはいかない、人は殺しちゃいないが悪人だと話す。そんな人なら店にいられちゃ商売に傷がつくからなんとしても出ていって欲しい主人は、佐平次が出ていけない理由を全て叶えてやり出ていくことを了承してもらう。

まんまと借金をちゃらにした上に、金や着物も手に入れて、居残りを生業にしている佐平次だと奉公人に名乗る。

奉公人がそれを主人に言いつけて、奉公人とのやりとりがオチとなる。

登場する鰻屋「荒井家」 【落語「居残り佐平次」聞き比べると面白い(圓生・三代目 志ん歌・談志・一之輔)】

圓生師匠の噺の中に出てくる荒井家に現場。

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「裏を返す」と「おこわにかける」【落語「居残り佐平次」は聞き比べると面白い(圓生・三代目 志ん歌・談志・一之輔)】

軽快な語り口で煙に巻く台詞の中に出てくる「裏を返す」の意味とは、遊郭で初めての花魁と遊ぶのことを初会と言い、再び訪れて同じ遊びを繰り返すことを「裏を返す」という。三度目になるとなじみと言った。花魁の寝所に入れるのは馴染みになってからとなる。

「おこわにかける」の「おこわ」とは、二つの意味がある、「お恐」で佐平次が店を騙したことをさすとともに、餅米を蒸した強飯(おこわ)のこと意味する。強飯には胡麻塩をかけることから、オチにつながる。

延長することは「直す」という。

聞き比べ 【落語「居残り佐平次」(圓生・三代目 志ん歌・談志・一之輔)】

三遊亭圓生 師匠

江戸弁が心地いい圓生師匠の「居残り佐平次」。鰻の荒井屋もしっかり入っている。

一人一両、人数は四人誘って五人。

遊びをして裏を返さないのはお客の恥、なじみができないのは花魁の腕が鈍いってことぐらいは心得ているから…

どこまで人をおこわをかけたのか…

古今亭志ん朝(三代目) 師匠

誘った人数は三人、費用は一人5円。

客が遊びに行って裏を返さないのは客の恥、なじみをつけさせないのは花魁の腕が鈍いぐらいのことは…

どこまで人をおこわをかけやがったか…

立川談志 師匠

談志師匠はちょっと違う。祭りで見かける程度の顔見知りと出かけて、金額は一人1円。

裏を返さないのはお客の恥、なじみができないのは花魁の腕が悪ぃ…

一番違うのがオチ。今まで聴いてきた中で談志師匠だけ違います。他にいたら教えて欲しいです。

春風亭一之輔 師匠

一人1円。誘ったのは四人、全員で五人。

わかりにくい昔の言葉を言い換えてくれているので、とても聞きやすく、疑問をもたずに話に没頭できる。とても聞きやすい。なじみとつけないのは花魁の恥、裏を返さないのはお客の恥を心得ている。

どこまであたしをおこわにかける…

まとめ【落語「居残り佐平次」聞き比べると面白い(圓生・三代目 志ん歌・談志・一之輔)】

居残り佐平治は、たくさんの落語家が演じている演目で、聞き比べが楽しい演目です。威勢がよくて気持ちのいい噺で、何度聞いても面白い。

どうして、食い逃げの側に味方してしまうのか。
母親想いで、長屋の仲間想い、祝儀をもらえるくらいの知恵を絞って働いているからでしょうか。談志師匠の佐平次はちょっと違いますが。

ラーメンなんかと同じで、落語の好き嫌いも人それぞれですね。

味がいろいろ違って、おもしれぇや。

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